2012年4月22日日曜日

09.普通のレコード・プレイヤー

こちらはUSB付きではなく、普通のレコード・プレイヤーです。 USB付きプレイヤーは簡単にレコードの録音をしたい人向けですが、サウンド・デバイスと編集ソフトを使ってキチンと録音したいなら、普通のプレイヤーをデバイスにつなげばOKです。

1980年代のバブル期までは百花繚乱だったレコード・プレイヤーも、90年代にはCDプレイヤーに押されて次第に姿を消し、現在では見る影もありません。 かろうじて1万円以下の廉価版プレイヤーがオーディオ・メーカー数社から出ていますが、これはかつてのアイワ製プレイヤーのOEM版といった形なので、どれも似たり寄ったりです。 

中級機から上級機となると、現在は DENON 製くらいで、それも今は「デノン」と発音するみたいです(昔は「デンオン」でした・・・)。

1万円以下のプレイヤー
これらの製品は全てベルト・ドライブ式で速度調整ができず、交換針も決まっていますから、購入する時は消耗品の価格も比較しておく方が良いでしょう。


audio-technica  AT-PL300(W)

これは7千円台の一番安いプレイヤーですが、おそらく売れているから安くなるのではないかと思います。
同じ製品で ブラック・モデル もありますが、なぜか白の方が300円ほど安くなっています。 
重量:2.7kg.

オーディオ・テクニカは 交換針 が送料無料で2,300円ほどと一番安く、ドライブ・ベルトはメーカーの ホームページ から千円ほどで購入することができます。(針の交換目安は「400時間」とのこと)


Pioneer PL-J2500

これはパイオニアの製品ですが、オーディオ・テクニカの前機種AT-PL30 と形が似ています。 どのメーカーも元のモデルが同じであれば、それほど大きな違いは無いでしょう。 
重量:2.4kg.
メーカーの ホームページ によると、「針先寿命の目安は約800~1000時間」(ホントかな・・・)と書かれていますが、交換針 は3,360円+送料500円となっています。


ケンウッド P-110

こちらは KENWOOD (ケンウッド)のプレイヤーですが、色がグレーで他社との違いを出しています。
重量が2.0kg.と最軽量ですが、ひょっとしたらターン・テーブルが(オーディオ・テクニカの前機種と同じ)プラスティック製なのかもしれませんが、少し軽すぎる気がします。 交換針 も送料別で4千円程と、かなり高いです。
→ メーカー・ホームページ


DENON DP-29F-K

いまだにレコード・プレイヤーを作り続けているデノン・ブランドの廉価版ですが、残念ながらこの製品は他社と同じアイワのOEM版のようです。  
重量:2.8kg.
K(黒)の他に シルバー・モデル もありますが、こちらは黒の方が安くなっています。
交換針は DSN-82 がパイオニアと同じもので、針カバー付の DSN-84 の方が安いようです。
→ メーカー・ホームページ


SONY PS-V800

ソニーのプレイヤーが一番高くて1万円弱ですが、「予備の交換針も附属」とのこと。 それで少し価格が高いのですね。
重量:2.7kg.
交換針は ATN-3600LX となっていますが、パイオニアやデノンの交換針と同じものです。
→ メーカー・ホームページ


※交換針について: 
これらの機種はケンウッドを除き、どれも同じタイプの交換針が使われています。

オーディオ・テクニカの ATN-3600L が一番安く、送料無料で2,300円ほどですが、これはレコード針を作っているメーカーがオーディオ・テクニカだからでしょう。 

他のメーカーでは、ソニーの ATN-3600LX、デノンの DSN-82、パイオニアの PZP1004 は全て ATN-3600 タイプで、価格も3,360円+送料となっています。

ところでこの ATN-3600 というオーディオ・テクニカのスタイラスは、海外の Amazon. だと 12ドル(1,000円)~16ドル (1,300円)という価格で売られています。 なんで海外の方が安いのか分かりませんが、逆に国内では高い値段で買わされていることになります。

※ドライブ・ベルトについて:
ベルトも使っているうちに伸びてくるので定期的な交換が必要ですが、 これもオーディオ・テクニカだけはホームページから千円ほどで購入することができます。
他も同じようなものでしょうが、アマゾンでは純正品を扱っていません。

ベルトの長さを測るには、外して二つ折りにした長さが32cmだとすると、円周は64㎝ということで、幅4mmのベルトは型番がB-32となります。 オーディオ・テクニカのターンテーブルの内径が207mmだから、その円周は65㎝ということで少しきつめになっていますから、すぐに外れるようなら交換しましょう。 

ナガオカのベルトが2千円+送料で売られていますが、他のメーカーもたぶん同じはずだから、試しに長さを測ってみると良いでしょう。 長さが同じであれば、オーディオ・テクニカのベルトでも使えるはずです。

三万円前後のプレイヤー】 

DENON DP-300F (SP) シルバー

これはデノンのエントリー・モデルで、2万7千円ほどのプレイヤーです。 4ミリ厚のボディで 重量は5.5kg. とある程度の重さも確保しており、 カートリッジ が交換できて針圧調整もできるから、条件付ながらレコード針のグレード・アップも図れます。

もっとも附属のレコード針は DSN-85 で、1万円以下のモデルの針と変わらず、ベルト・ドライブで速度調整もできないから、目隠しテストをされたら音の違いが分からないかもしれません。

電源コードは直出しで、RCA端子のオーディオ・ケーブルも直出しというところまで1万円以下のモデルと変わらず、 あまりこだわりの感じられないモデルです。

フォノ・イコライザー内蔵なので、アンプのフォノ端子ならスイッチをOFF、ミニ・コンポのAUX(外部入力)端子ならスイッチをONにして接続できますが、これも1万円以下のモデルと同じなので取り立てて言うほどのことでもありません。


DENON DP-300F (K) ブラック

これは上と同じ製品のブラック・モデルですが、シルバーより3千円ほど高く、3万円くらいの価格になっています。 
性能が同じなら、その差額分でカートリッジのグレードを上げる方が良いのではないかと思いますが、色にこだわるよりもう少し性能や細部の造りにこだわって欲しいものです。

→ メーカー・ホームページ



TDK USB端子付レコードプレーヤー SP-XA2002

これはUSB付きプレイヤーのところでも紹介しましたが、USB端子の他にRCAの出力端子も備えており、普通のプレイヤーとしても使えます。 この価格帯では現在のところデノンしかありませんので。

 価格は3万円以上しますが、USB端子と音楽編集ソフトが付いて、パソコンとつないでレコードを録音することを前提とした造りになっています。 本体質量:6.5kg.

ベルト・ドライブ式ではありますが回転数自動補正機能が付いており、そうした点ではダイレクト・ドライブよりもモーターの震動などの影響は受けにくいでしょう。 ベルトがむき出しというのも、メカ好きの男性を意識したものと思われます。

カートリッジが交換できて、バランス・ウェイト付きで針圧調整が出来、フォノイコライザー内蔵でON/OFFの切り替えもできるから、制限付きながらカートリッジのグレード・アップも図れるというように、ある程度アナログ・プレイヤーのことを知っているユーザー向けの製品です。
ダスト・カバーは一般的なプラスティック製ではなく皮製で、上から被せると皮箱のようでとてもレコード・プレイヤーには見えないというのも、やはり年配の男性をターゲットにしているのでしょう。 →  USBステレオ・ターンテーブル Xa2002

ただこの製品は細かい点を調べてみると、色々と問題も出てきます。 たとえば「交換針の寿命は400時間が目安」とありますが、交換針は販売されておらず、「レコード針の別売につきましては、お客様相談室にて承ります」となっています(ドライブ・ベルトも同様)。交換針の形はケンウッドのものと似ていますが、幾らになるか分からないというのは困りますね。 → メーカーの「よくある質問

トーン・アームは高さ調整ができないとか、インシュレーターも高さ調整ができないので水平が出せないとか、RCA端子は奥に引っ込んでいるので太いプラグが使えないとか、AC電源で使うには附属のACアダプターをDC端子につないで使う、―といった不満も出てくるようです。
やはり価格相応というか、オーディオ・メーカーではない会社の製品だなという印象で、生産国は中国とのこと。

この製品を購入したユーザーのレビューがブログ記事になっているので、参考までにリンクを貼っておきます。 →  なかなかのプレーヤー TDK SP-XA2002


【五万円台のプレイヤー】

DENON DP-500M

デノンの中級機で、このクラスになってくると「ちゃんとしたアナログ・プレイヤー」という感じがします。

上級機の DP-1300MK2取扱い説明書 が同じで、基本的な違いといえば、こちらはトーンアームの高さ調整ができないから使えるカートリッジが限られるのと、DP-1300MK2 の方は カートリッジ が別売ということのようです。

上級機を購入する人はオーディオ・マニアでカートリッジくらい持っているからでしょうが、こちらのヘッドシェルに付いている交換針 DSN-83 は価格が2千円台と、一万円以下のプレイヤーのものと変わりません。 重量は10kg.です。
→ メーカー・ホームページ


【十三万円台のプレイヤー】

DENON DP-1300MK2

デノンの上級機で、以前はこれ以上のものもありました。

基本的な構造は500Mと同じということで、違いといえばトーン・アームの高さが6ミリまで調整できることと、カートリッジが別売となっていることでしょうか。 重量は14.5kg.です。

スイッチ類は左にあるのが「電源」、右側左が「回転数の切替え」、右がターン・テーブルの「スタート/ストップ」となっていて、トーンアームはリフト・レバーで上げ下げを行うマニュアル設計です。 
→ メーカー・ホームページ


【生産中止品】

数年前まで購入できたけど、現在では中古品かオークションでしか手に入らないプレイヤーも幾つかあるので、参考までに掲載しておきます。 中古品には良くない物もあるので、プレイヤーの基礎知識が無い方はやめておいた方が良いでしょう。 

SONY レコードプレーヤー PS-LX350H

ベルト・ドライブながら「ストロボ付きスピード調整機能装備」で、速度調整ができます。
重量は6.5kg.とまずまずで、マニュアル操作のプレイヤーです。 フォノ・アンプは内蔵していないので、フォノ入力端子の無いミニ・コンポなどは別途フォノ・イコライザーが必要となります。
針圧調整ができてカートリッジも交換できるから、三万円以下で購入できるならデノンのエントリー・モデルよりはこちらの方が良いでしょう。

定価は三万五千円ですが、少し前まで三万円ほどで販売されていました。 現在でもネットで検索すると数量限定で売られていることがあるので、探してみて下さい。

追記: 新品を購入できたので、記事にしてみました。
→  SONY のレコード・プレイヤー PS-LX350H について



Technics クォーツシンセサイザーD.D.プレーヤー シルバー SL-1200MK5-S

Technics SL-1200(テクニクス エスエル せんにひゃく)といえばスクラッチをするDJ(ディスク・ジョッキー)向けのプレイヤーとして有名でした。
使い方が特殊なのでダスト・カバーは別売りで、当然フォノ・イコライザーなどは付いていません。  現在は中古品に五万円前後の値が付いているようです。


Technics クォーツシンセサイザーD.D.プレーヤー ブラック SL-1200MK5-K

これはそのブラック・モデルで、仕様や価格はほぼ同じみたいです。






COSMOTECHNO(コスモテクノ) DJ-3000 という、SONY のPS-LX350H と良く似たプレイヤー(色はグレー)が三万円台で売られていますが、名前の知らないメーカーなのでここには載せません。 違いはフォノ・イコライザー内蔵で、針先を照らすビームが付いていることでしょうか。 詳しいことはメーカーのホームページに書かれていますが、この製品も2012年1月で生産は終了しているようです。