2012年4月29日日曜日

02.USB付レコードプレイヤー

これはレコードプレイヤーにUSB端子を付けたもので、手っ取り早く録音したい方向けの製品です。

USBメモリーを挿して使うタイプと、USBケーブルでパソコンに接続するタイプがありますが、PCから離れた場所でアンプやラジ・カセにつないで使うならメモリー・スティックを挿すタイプ、PCにつないで使うならUSBケーブル・タイプを選びます。 
ヤフ・オクなどで大量に出回っている中国製の安物プレイヤーは、使い物にならないから売りに出されているのでしょうが、かなり評判が悪いようなのでここでは採り上げません。 

●USBメモリー・タイプ:
普通のプレイヤーと同じように、アンプにつないで音楽を楽しむならこのタイプです。

DENON プレーヤーシステム DP200USB K

2万円近くしますが、1万円くらいのプレイヤー DENON DP-29F-K とほぼ同じ製品で、それにUSBメモリーに録音できる機能と編集ソフトが付いたものです。

それなら1万円以下の普通のプレイヤーに、1万円くらいのオーディオ・プロセッサーをセットで買った方が良いのでは?―と思うのですが、これはそんな面倒な設定や作業は抜きで、大量にあるレコードを手早く録音するといった用途に向いています。
 何しろUSBメモリー・スティックを挿してレコードを再生すれば、mp3(192kbps)の形でどんどん録音できて、USBメモリーが接続できるオーディオ機器ならそのままでも音楽が聴ける訳ですから、ノイズとか細かいことを気にせずに昔のレコードの音源を楽しみたい方には便利な商品でしょう。 mp3ファイルなら、CD-Rに焼いて簡単に音楽CDを作ることもできます。 

実際に手作業でレコードの録音をしてみた方ならお分かりでしょうが、最初の数枚は面白がってやっていても、やがて面倒になってくるのがアナログの録音や編集作業です。 最低でも等倍速の録音時間がかかる訳ですが、それに編集作業が入ると時間が幾らあっても足りませんから、定年退職して余生をのんびり好きなことに当てられる方以外はこうした割り切った商品もありでしょう。 
→ メーカー・ホームページ

●USBケーブル・タイプ:
こちらはUSBケーブルでパソコンにつないで使います。

audio-technica AT-PL300USB

これも8千円くらいのプレイヤー audio-technica AT-PL300 にUSBケーブルと録音機能と編集ソフトが付いたものですが、USBメモリー・タイプよりは割安になっています。 

どちらもベルト・ドライブでレコード針も専用の物しか使えませんが、簡易録音機と割り切って使うならこれくらいで良いかもしれません。1万5千円台と一番安いのが本機です。 

ソニー レコードプレーヤー PS-LX300USB

これは2万円以上しますが、同じ製品でも並行輸入品の ソニー PS-LX300USB 『並行輸入品』 の方が6千円くらい安く購入できるようです。

※「並行輸入品」とは「正規代理店」を通さず独自のルートで輸入している商品のことで、正規代理店のような保証が受けられないということ以外、中身は同じのようです。 詳しいことは「並行輸入品とは:」をご覧下さい。
 
 ※現状の対応OSは、WindowsXPとVistaのみで、Windows7で使うにはソフトウェアのダウンロードとインストールが必要のようです。

デノンとソニーのプレイヤーは形が似ていますが、オーディオ・テクニカの前機種AT-PL30もほぼこれと同じ形でした(ターン・テーブルはプラスティック製でしたが・・・)。 これは原型となっているのがアイワのモデルで、他はそのOEM版(※)だったことによるもので、おそらくレコード針なども実際は同じところで作られているのでしょう。 これらの製品の交換針はほぼ二千円台で、交換目安は400時間となっています。 
そうであってみれば、後は使い方や値段で決めれば良いと思います。 この程度の製品に最高の音質を求めるのは無理というものですが、かつてミニ・コンポの上に搭載されていたプレイヤーのレベルといったところでしょうか。
※OEM は Original Equipment Manufacturer の略で、他社のブランド製品を製造すること。

これら廉価版のUSBレコード・プレイヤーの交換針は、全て ATN-3600 という型番のスタイラスが使われています。 オーディオ・テクニカの ATN-3600L が一番安く、送料無料で2,300円ほどで、ソニーの ATN-3600LX 、デノンの DSN-82 の交換針は色が違うくらいで3,360円+送料となっています。 
海外の Amazon. だと同じものが 12ドル(1,000円)で売られていたりしますから、中身が同じなら安い方が良いでしょう。


●3万円台のプレイヤー:

TDK USB端子付レコードプレーヤー SP-XA2002

TDKといえば、かつてはカッセット・テープやCD-Rといったメディアを作るメーカーというイメージでしたが、今頃になってレコード・プレイヤーを作っているというのが面白いです。

これは3万円ほどしますが、やはりUSB端子と音楽編集ソフトが付いていて、パソコンとつないでレコードを録音することを前提とした造りになっています。

ベルト・ドライブ式ではありますが回転数自動補正機能が付いており、そうした点ではダイレクト・ドライブよりもモーターの震動などの影響は受けにくいでしょう。 ベルトがむき出しというのも、メカ好きの男性を意識したものと思われます。
カートリッジが交換できて、バランス・ウェイト付きで針圧調整が出来、フォノイコライザー内蔵でON/OFFの切り替えもできるから、制限付きながらレコード針のグレード・アップも図れるというように、ある程度アナログ・プレイヤーのことを知っているユーザー向けの製品です。
ダスト・カバーは一般的なプラスティック製ではなく皮製で、上から被せると皮箱のようでとてもレコード・プレイヤーには見えないというのも、やはり年配の男性をターゲットにしているのでしょう。 個人的にはプラスティック製のカバーにして、三万円以下にする方が売れると思うのですが・・・

生産国は中国ということで、トーンアームは良く見ると造りがチャチな感じがします。 ヘッドシェルにLEDライトが付いて音溝が見やすいとか、音の変化を視覚化するビジュアライザーなど遊び要素もあって面白いのですが、交換針やドライブ・ベルトがメーカーのお客様相談室からでないと手に入らないなど、実用面での問題がありそうです。 詳しいことはメーカーのホームページをご覧下さい。
→  USBステレオ・ターンテーブル Xa2002


●4万円台のプレイヤー:
オーディオテクニカ プロフェッショナルUSBターンテーブル AT-LP120USB(並行輸入品) (49,800円)

これは国内では売られていない輸入品です。 以前は3万円台で売られていましたが、円安のせいか値上がりしているようです。
 「並行輸入品」というのは正規代理店を通さない独自のルートで輸入される商品なので、安い代わりにメーカーの保障が受けられないとか、説明書が日本語に対応していないといったデメリットもあります。

この製品はダスト・カバーが付いていることを除けば20万円くらいで売られている「Technics D.D.プレーヤー SL-1200MK5-S」と良く似ているし、「スペック+  アナログレコードプレーヤー AP-50」とも同じような形をしていますが、違いといえばUSB接続ができるという点でしょうか。

別の章で採り上げた「SONY レコードプレーヤー PS-LX350H」も「コスモテクノ」製とほぼ同じ形をしていましたが、こうしたものは既に大手メーカーでは開発を中止しているので、どこかの外注に出して作らせているのでしょう。
 これは輸入品なので、メーカーのホームページに商品はありませんでした。


●5万円台のプレイヤー:

TEAC ターンテーブル&カセット付きCDレコーダー

これはレコードやカセット・テープの音源を、簡単にCD化できるという商品です。 中古品を含めると幾つか種類がありますが、5万円以上もする価格の割に高級感がありません。

一万円台で売られている中国製のプレイヤーと形が似ていますが、一応オーディオ・メーカーとして名の通っているティアックの製品ですから、得体の知れない中国製品よりは安心できるでしょう。

これはパソコンが苦手で、面倒な編集作業も無しに、手っ取り早くアナログ音源をCD化したいという方向けの製品です。 見掛けの割りに値段が高いのは、おそらく量産できる製品ではないからでしょう。 昭和のレトロな匂いを感じますが、現在生産されているのは「LP-R550USB」一機種だけで(色は二種類)、USBケーブルでパソコンと接続できるようになっています。

カセット・プレイヤーはノーマル/ハイ(ポジション)の切替えスイッチがあるだけで(メタル・テープは?)、ドルビーすら付いていないから、あくまでも機械の苦手な人向けの製品です。 コスト・パフォーマンス(価格に見合う性能)はかなり低いですね。

メーカー・HP→ ターンテーブル/カセット付CDレコーダー LP-R550USB

USB2.0ケーブル A-Bタイプ(黒) / USB2.0ケーブル A-Bタイプ (ベージュ)

USBケーブルは附属のものが使えればそれが一番良いのですが、短いからと延長ケーブルをつないだり、逆に長すぎたりする場合、オーディオ製品の場合はノイズの原因になることもあるので注意が必要です。
何千円もする音響用を購入する必要はありませんが、適正な長さのケーブルを使い、シールドやフェライト練り込みシース(皮膜)等 でノイズ対策をしてあるものが安心です。

エレコムのUSBケーブルは二重シールドで端子も金メッキの割には値段も安く、長さも 0.7/ 1 / 1.5 / 2 / 3 / 5 m.と選べますが、3m.以上はノイズが入りやすいので避けた方が良いでしょう。 
端子はパソコン側が平べったいAタイプ、デバイス側は四角いBタイプが一般的ですが、たまに違う形状の端子もあるので、購入の際は確認してから注文するようにして下さい。